最近のこんなご時世では直接会って会食や打ち合わせをしたりということも減りました。直接会ってではなくインターネットを介してのお仕事が増えつつあります。インターネットのおかげですごく便利になって、世の中がこんな状況下でもコミュニケーションが取れたり、情報を送ったり受け取ったりできるのはほんとすごい時代だなと感じます。
ひと昔前だったらだったら、宣伝ツールとして使用されたのは大量のチラシやフライヤーです。折り込みやポスティングなどで広く宣伝していました。今ではWEB上にサイトを作り、広告を打ち、SNSなども用いて、どんどん個人にもリンクしていける時代なので、宣伝ツールとしての紙の印刷はかなり需要が減ってきたかなと思います。
これからの紙ツールの用途としては、ショップカードやメニュー、アパレルのLOOKBOOK、商品パッケージなどなど、人の手に触れてその質感でブランディングイメージを高めたり、満足度を補完できたりというような役目が強くなっていると思います。
今も印刷のお仕事もやっているのですが、今回の名刺はクライアントさんからもよく問い合わせいただいていた活版印刷で製作しました。
活版印刷とはそもそもは活字を並べて組版を作って印刷する方法です。しかし現代では亜鉛版や樹脂版を製販して刷る凸版印刷も含めて「活版印刷」と呼ばれているそうです。現在は活字の組版ではなく、活字だとフォントの種類も制限があり、デザインの自由度から樹脂版、亜鉛版での用途が多いです。
なんと言ってもこのエンボス感がカッコイイですよね。7〜8年前に雑誌でアメリカのポートランドの特集の記事がすごく面白かったのを覚えています。若い職人さんが工房を立ち上げて、バイクのハーレーみたいな活版印刷機を使っておしゃれなポストカードを製作していて・・。職人さんってカッコイイな〜と。当時はポートランドの小さな書店やビール工房なんかが立ち並ぶモノづくりの街の雰囲気に憧れたなぁ・・。
少し話がそれましたが、今回のようなエンボス感を表現する活版印刷の場合は紙の選定を間違えないように注意が必要です。薄い紙で裏面への影響が出るのもそうですが、目の詰まった紙を選んでしまうと綺麗なエンボス感が出しにくくなってしまいます。今回は活版印刷に適しているとされている特Aクッションの0.6mmを使用しました。
Bird Design Letterpressさんに依頼しました。迅速なご対応で印刷のクオリティーも納得のいくものでした。活版印刷の歴史や情報もWEBサイトに載っています。下記にURL載せておきます。
https://birddesignletterpress.com/
現在、WEB製作、グラフィックデザイン、印刷ディレクション等のご依頼を受け付けております。さらにシルクスクリーンプリントやグッズ製作等もご依頼も受付中です。